JR北海道では問題が見つかったレールの補修が完了

  JR北海道では問題が見つかったレールの補修が完了したかどうか、現場の担当部署が本社などに報告する必要がなく現場任せになっていたことから、国土交通省は社内のチェック態勢に問題があったとみて、特別保安監査の結果を詳しく分析することにしています。

  JR北海道がおよそ百か所で補修が必要なレールをそのまま放置していた問題で、国土交通省は28日まで8日間にわたり、レールの安全管理だけでなく、経営陣も対象にした異例の規模で特別保安監査を行いました。

  これまでの監査で、レールの補修を直接担当する「保線管理室」は、問題が見つかったレールの補修が完了したかどうかについて、複数の管理室を束ねる「保線所」や、本社の担当部門の「工務部」に報告する義務がなく、現場任せになっていたことが分かりました。

  また、主要路線のレールについては、本社の「工務部」でもすべての検査結果をコンピューター上で閲覧でき、問題のある場所には印が表示される仕組みになっていましたが、チェックする担当者がいなかったということです。

  このため、国土交通省は社内のチェック態勢に問題があったとみて、特別保安監査の結果を詳しく分析することにしています。