名古屋市の海運会社が所有する貨物船

  27日未明、伊豆大島の沖合で、名古屋市の海運会社が所有する貨物船が、外国船籍の貨物船と衝突して転覆した事故で、これまでに乗組員6人のうち、5人の死亡が確認され、海上保安本部は、行方が分からない1人について、28日朝から特殊救難隊による捜索を、再開することにしています。

  27日午前1時半ごろ、伊豆大島の西およそ11キロの海上で、名古屋市の海運会社が所有する貨物船「第十八栄福丸」およそ500トンと、シエラレオネ船籍の貨物船「JIAHUI」およそ3000トンが衝突し、「第十八栄福丸」が転覆しました。

  第三管区海上保安本部によりますと、「第十八栄福丸」の乗組員は6人で、特殊救難隊が船の中を捜索したところ、このうち5人が見つかり、いずれも死亡が確認されました。

  死亡したのは、▽船長で、三重県尾鷲市の、大川信悟さん(62)、▽次席船長で、静岡県焼津市の高井智昭さん(40)、▽一等航海士で、三重県南伊勢町の山本慶正さん(29)、いずれも三重県尾鷲市で▽機関長の、本山規さん(57)、▽次席機関長の西岡康典さん(57)です。

  海上保安本部は、▽一等機関士で、三重県熊野市の三鬼多満男さん(61)がまだ見つかっていないことから、27日夜いったん打ち切った特殊救難隊による捜索を28日午前7時ごろから再開するとともに、外国船籍の貨物船の船長から話を聞くなどして、詳しい状況や事故の原因を調べることにしています。