社内基準を超えていたレールの幅などを補修しないまま放置

  JR北海道が、社内基準を超えていたレールの幅などを補修しないまま放置していた問題で、国土交通省は、当初23日までとしていたJR北海道に対する特別保安監査を今月27日まで延長し、レール以外にも範囲を広げて調査することを決めました。

  JR北海道では、今月19日に函館線で起きた貨物列車の脱線事故の現場付近など97か所で、レールの幅などが社内の基準を超えていたのに補修せず、放置されていたことが明らかになりました。

  国土交通省は21日からJR北海道に対し、鉄道事業法に基づく特別保安監査を行っていて、レールなど土木分野を中心に調査を進めてきました。

  しかし、レールで多くの規程違反が見つかったことから、車両整備や運転管理など、ほかの分野にも範囲を広げて調査を行う必要があるとして、当初23日までとしていた特別保安監査を、今月27日まで延長することを決めました。

  これに伴って国土交通省は、新たに電気設備や車両整備、それに運転管理の分野に詳しい職員を派遣し、メンバーを4人から9人に増やして調査を行うことにしています。