去年の衆議院選挙で自民党の徳田毅議員を支援

  去年の衆議院選挙で自民党の徳田毅議員を支援するため、大手医療法人「徳洲会」グループが違法な選挙運動をした疑いが持たれている事件で、東京地検特捜部は20日、鹿児島市にある徳田議員の事務所の捜索を始めました。

  この事件は、去年12月の衆議院選挙で鹿児島2区から立候補し当選した徳田毅議員の陣営に、徳田議員の父親の徳田虎雄元衆議院議員が理事長を務める大手医療法人「徳洲会」グループが多数の職員を運動員として派遣し、その報酬を負担していた疑いが持たれているものです。

  東京地検特捜部は今月17日に強制捜査に乗りだし、これまでに東京・千代田区にある医療法人徳洲会の東京本部や理事長が入院している神奈川県の徳洲会系列の病院などを捜索しました。

  そして20日、新たに鹿児島市にある徳田毅議員の事務所の捜索を始めました。

  事務所には午前9時前に10人余りの係官が入り、去年の選挙に関係する資料などを調べているものとみられます。

  特捜部は資料を押収するなどして、徳洲会が展開したとされる違法な選挙運動に徳田毅議員本人が関わっていなかったか慎重に調べることにしています。