30日から31日にかけて前線が通過する見込み

　　台風15号は、沖縄県の先島諸島を暴風域に巻き込みながら北上し、31日には九州に近づくと予想されています。

　　西日本から北日本では、30日から31日にかけて前線が通過する見込みで、週末は台風と前線の影響で広い範囲で大雨になるおそれがあります。

　　気象庁の発表によりますと、台風15号は、午前7時には沖縄県の与那国島の西およそ50キロにあって1時間に20キロの速さで北へ進んでいるとみられます。

　　中心の気圧は980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートルで、台風の中心から南東側70キロ以内と北西側40キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。

　　この時間、先島諸島の一部が暴風域に入っています。

　　午前5時半前には与那国島で33.3メートルの最大瞬間風速を観測しました。

　　先島諸島では、昼前にかけて暴風が吹く見込みで、このあとしばらくは猛烈な風が吹くおそれがあり、最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルと予想され、海は大しけが続く見込みで、気象庁は暴風や高波に警戒するよう呼びかけています。

　　台風は、次第に進路を東よりに変えて31日には九州に近づき、西日本付近で温帯低気圧に変わると予想されています。

　　一方、30日から31日にかけて西日本から北日本では前線が通過する見込みで、台風からの暖かく湿った空気が流れ込んで前線の活動が活発になり、大気の状態が非常に不安定になる見込みです。

　　台風と前線の影響で、週末は西日本から北日本の広い範囲で大雨になるおそれがあり、気象庁は、地元の気象台の情報に注意するよう呼びかけています。