出会い系サイトの勧誘メールを他人名義の携帯電話

  出会い系サイトの勧誘メールを他人名義の携帯電話から送信元を偽って送りつけたとして、東京・渋谷区の会社の社長らが逮捕・起訴された事件で、警察はスマートフォンからデータを抜き取る不正なアプリをサーバーに保管して、3人にダウンロードさせたなどとして、不正指令電磁的記録供用などの疑いで社長ら3人を再逮捕しました。

  再逮捕されたのは東京・渋谷区のインターネット関連会社、「コーエイプランニング」の社長、香川雅昭容疑者(50)ら3人です。

  警察の調べによりますと、香川社長らは去年11月からことし4月までの間に、アメリカのサーバーにスマートフォンからデータを抜き取る不正なアプリを保管し、福岡県の看護師など3人にダウンロードさせて使わせていたとして、不正指令電磁的記録供用などの疑いが持たれています。

  こうした不正なアプリを使って延べ3700万人分のメールアドレスが抜き取られていたとみられています。

  香川社長らは、出会い系サイトの勧誘メールを他人名義の携帯電話から送信元を偽って送りつけたとして先月、迷惑メール防止法違反などの疑いで逮捕され、13日に起訴されています。

  警察の調べに対して香川社長ら2人は容疑を認めていて、1人は否認しているということです。

  警察はスマートフォンからデータを抜き取る不正なアプリを作っていた疑いもあるとみて、調べを進めています。