健康志向の高まりで緑茶の消費が伸びているロシア
健康志向の高まりで緑茶の消費が伸びているロシアで、静岡県産の緑茶を売り込もうと販売促進のイベントが行われました。
静岡県のJA大井川はロシアに販売網を持つ東京の商社と協力して、静岡県産の茶の葉に抹茶を加えて風味を強くしたロシア向けの新商品を開発しました。
9日、極東のウラジオストクにある高級スーパーで販売促進のイベントが開かれ、商品を開発したJAの担当者などが、いれたてのお茶を買い物客にふるまいました。20代の女性は「すっきりとした味で、飲みやすいです」と話していました。
紅茶を飲む習慣が根強いロシアでは、茶の葉の消費量が年間17万トンと日本よりも多く、最近は健康志向に伴い、紅茶よりも緑茶の方がビタミンが豊富だとして、緑茶の人気が上がり、市場規模が全体の2割に膨らんでいます。
しかし、ロシアで消費される緑茶は中国やベトナム産が中心で、日本のお茶はほとんど市場に出回っていませんでした。
JAとともに緑茶の新商品を開発した商社は、今後5年間で、静岡県産の緑茶の割合を、ロシアの緑茶市場全体の17%に伸ばすのを目標としていて、担当者は「TPPの交渉が進む今こそ日本の農産物を輸出したい」と話していました。