8日まで開いた金融政策決定会合

  日銀は、8日まで開いた金融政策決定会合で、国内の景気判断を先月と同じ「緩やかに回復しつつある」という表現で据え置き、ことし4月に導入した大規模な金融緩和策を継続することを決めました。

  日銀は、8日までの2日間、金融政策決定会合を開き、国内外の景気や物価の動向について議論しました。

  その結果、国内の景気はこれまでどおり、企業の設備投資は収益が改善するなかで持ち直しに向かう動きが見られ、個人消費は購買意欲が改善し底堅いなどとして、先月まで7か月連続で上方修正した景気判断を、「緩やかに回復しつつある」と先月と同じ表現で据え置きました。

  そのうえで、2%の物価目標の実現に向けて、ことし4月に導入した大規模な金融緩和策を継続することを全員一致で決めました。

  今回の会合では、アメリカが検討している金融緩和の縮小や中国の景気減速、それにヨーロッパの信用不安など世界経済の動向が日本経済に与える影響についても、議論を交わしたものとみられます。